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kintone建設業ポータル活用|現場と内勤で分けるタブ構成例


kintone建設業ポータル活用|現場と内勤で分けるタブ構成例

「現場の職長から、日報アプリがどこにあるか分からないと電話がかかってくる」「工事が増えるたびにスペースとアプリが増えて、ポータルが縦に長くなる一方だ」——建設会社でkintoneを担当していて、こんな状況に心当たりはありませんか?

建設業のkintoneは、案件管理・工事台帳・作業日報・KY活動・原価管理と、使う人も使う場所も違うアプリが同じポータルに並びがちです。内勤はPCで原価や請求を見たい一方、現場はスマホで日報と写真報告だけを開きたい。この差を放っておくと、どちらにとっても使いにくいポータルになります。

この記事では、建設業のkintoneポータルを職種別のタブで整理する構成例と、スマホで見る現場向けに整えるポイントを紹介します。


この記事でわかること

  • 建設業のkintoneポータルが現場にも内勤にも使いにくくなる理由
  • 営業・施工管理・安全管理・総務経理で分けるタブ構成の具体例
  • スマホで見る現場担当者向けにポータルを整える3つのポイント
ソトバコポータルのマルチデバイス対応画面

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建設業のkintoneでポータルが使いにくくなる3つの理由

建設業は、kintoneのアプリが「業務の種類」と「工事の数」の両方で増えていく業種です。サイボウズが公開している建設業向けのサンプルアプリだけでも、案件管理・現場発注管理・工事日報・ヒヤリハット集・労働災害発生報告書・資格管理など15種類があります(kintone 建設業向けサンプルアプリ、2026年9月時点)。

理由①:職種ごとに使うアプリがまったく違う

営業・積算担当は案件管理と見積、工事担当は工事台帳と日報、安全担当はKY活動(作業前に危険を洗い出す危険予知活動)の記録とヒヤリハット、総務・経理は原価管理と請求・支払。同じ会社でも、職種が違えば開くアプリがほとんど重なりません。

理由②:工事が増えるたびにスペースとアプリが増える

工事ごとにkintoneのスペース(関係者だけで情報を共有する場所)を作る運用は、図面や写真、協力会社とのやり取りを1か所にまとめられる便利な方法です。ただし工事の数だけスペースが増えるため、ポータルやスペース一覧から目的の工事を探す手間も増えていきます。

理由③:現場はスマホの小さい画面で見る

現場担当者はPCを開かず、スマホやタブレットで日報や写真報告を入力する場面が多くなります。PCでは一覧できたアプリの並びも、スマホでは縦に長く伸び、目的のアプリまで何度もスクロールすることになります。


標準機能で整理する方法と、その限界

kintone標準の機能でも、ある程度の整理はできます。

  • スペースを工事ごと・部署ごとに作る:参加メンバーだけに公開する設定にすれば、関係者以外には表示されません
  • アプリのアクセス権を設定する:閲覧できない人にはアプリが一覧に出なくなります
  • お気に入りに登録してもらう:各自がよく使うアプリをすぐ開けるようになります

一方で、kintone標準のポータルは、2025年7月のアップデートで2枚目以降を作れるようになり、組織ごとに最初に表示するポータルも指定できます(ライトコースは対象外)。ただし、ポータル自体に閲覧できる人を絞る設定はなく、全員がすべてのポータルを切り替えて見られます。また、2枚目以降のポータルはPC版でのみ表示されます(ポータルの見かた|kintone ヘルプ、2026年9月時点)。「現場の人には日報と安全のアプリだけ、経理の人には原価と請求のアプリだけ」というように職種ごとに見せる範囲を分けることはできず、スマホで見る現場には1枚目のポータルしか届きません。お気に入りは個人の操作に頼るため、現場の全員に同じ状態を整えてもらうのも現実的ではありません。

部署別の表示をめぐる標準機能の限界は、kintoneポータル部署別表示の3つの限界|ノーコードで見せ分ける方法で詳しく解説しています。


建設業向けタブ構成の具体例

ソトバコポータルでkintoneのアプリをタブ整理した画面。営業部タブが選択され、部署・業務ごとのタブとグループ分けされたアプリカードが表示されている

ここでは、職種を軸にタブを分ける構成例を紹介します。タブごとに閲覧権限を設定し、担当者には自分に関係するタブだけが表示されるようにするのがポイントです。

タブ主な利用者入れるアプリの例閲覧権限の例
営業・積算営業部・積算担当案件管理、見積、顧客管理、協力会社管理営業部・工事部
工事・施工管理工事部・現場監督工事台帳、工程管理、作業日報、現場発注、写真報告工事部
安全管理現場全員・安全担当KY活動、ヒヤリハット、労働災害報告、資格管理全社員
総務・経理総務部・経理部原価・実行予算、請求・支払、勤怠、休暇申請、工具・備品総務部・経理部・経営層
全社共有全社員安全通達、社内のお知らせ、規程・マニュアル全社員

営業・積算タブ

案件管理・見積・顧客管理・協力会社管理など、受注までに使うアプリをまとめます。受注が決まった案件を工事部が引き継ぐ場面も多いため、工事部にも閲覧権限を付けておくと、案件の経緯を確認しやすくなります。

工事・施工管理タブ

工事台帳・工程管理・作業日報・現場発注・写真報告など、施工中に使うアプリをまとめます。工事ごとのスペースへのリンクもこのタブに並べておくと、現場監督は「自分の工事」にすぐ入れます。

安全管理タブ

建設業ならではのタブです。KY活動の記録・ヒヤリハット・労働災害報告・資格管理を1つにまとめ、現場の全員が見られるようにします。安全に関わるアプリを施工管理タブに混ぜると、日々の作業記録に埋もれて入力が後回しになりがちです。タブを独立させることで「毎朝ここを開く」という習慣を作りやすくなります。

総務・経理タブ

原価・実行予算・請求・支払・勤怠・休暇申請・工具や備品の管理など、内勤が使うアプリをまとめます。原価や利益の情報は見せる範囲を絞りたいケースが多いため、総務部・経理部・経営層だけに閲覧権限を付けると安心です。

全社共有タブ

安全通達や社内のお知らせ、就業規則・マニュアルなど、職種を問わず全員に届けたい情報を置くタブです。業務アプリのタブと分けておくことで、お知らせが業務アプリに埋もれません。

職種ではなく業務の流れでタブを分ける考え方は、kintone製造業ポータル活用|業務別タブ構成の具体例を紹介でも紹介しています。自社の組織に合わせて、職種軸と業務軸を組み合わせてください。

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スマホで見る現場向けにポータルを整える3つのポイント

タブを分けたら、次は現場担当者がスマホで開いたときの見え方を整えます。

ポイント①:現場で毎日使うアプリを1つのタブにまとめる

現場担当者が毎日開くのは、作業日報・KY活動・写真報告など数個のアプリです。これらを1つのタブにまとめ、左端(先頭)に置きます。スマホは画面が小さいぶん、表示するアプリを絞るほど目的のアプリにたどり着くまでのスクロールが減ります。

ポイント②:アプリの名前と色をそろえる

「日報」「作業日報」「工事日報」のように似た名前のアプリが並ぶと、現場では押し間違いが起きます。アプリカードに説明文を付けたり、安全関連は赤、施工関連は青のように色を決めたりすると、小さい画面でも迷いにくくなります。

ポイント③:工事ごとのスペースはリンクで入口をまとめる

工事ごとのスペースは、ポータルの「工事・施工管理」タブにリンクとして並べると、スペース一覧を探さずに入れます。竣工した工事のリンクは外していけば、タブの中は常に進行中の工事だけに保てます。

スマホでのポータル表示については、kintoneのお知らせ掲示板がスマホで崩れる|PC・モバイル両対応のポータル整理術も参考にしてください。

スマートフォンでkintoneのポータルを開いている様子。全体アナウンスの下に部署別のタブと、案件管理・活動履歴・顧客管理などのアプリカードが表示されている


タブ構成を実現するソトバコポータルの機能

ソトバコポータルは、kintoneに接続して使うWebアプリです(kintoneのプラグインではありません)。提供元の株式会社ソトバコは、サイボウズのプロダクトパートナー(2025年10月認定)です。ドラッグ&ドロップの操作だけで、ここまで紹介したタブ構成を組み立てられます。

  • タブ整理・閲覧権限:アプリをタブごとに分類し、組織・グループ・ユーザーの3軸で閲覧権限を設定できます。組織・グループはkintoneに登録済みのものをそのまま使うため、別途メンバーを登録し直す必要はありません
  • スマートフォン対応:kintoneの全体カスタマイズにJSファイルを1つアップロードすると、スマホでもPCと同じタブ構成で表示できます
  • 視認性カスタマイズ:アプリカードに7色のカラーとアイコン、説明文を設定できます。安全・施工・経理といった区分を色で見分けられます
  • スペースリンク(スタンダードプラン):kintoneのスペースをアプリカードとして並べられます。スペース名やカバー画像をkintone側で変えると、ポータルにも自動で反映されます
  • 全体アナウンス(ライトプラン以上):安全通達や社内のお知らせを全社共有タブで配信できます。過去のお知らせはアーカイブとして残ります

価格(税抜)

プラン月額(月払い)年額(年払い)
フリー¥0¥0
ライト¥3,800¥36,000
スタンダード¥9,800¥108,000

kintone1環境につき1契約で、ユーザー数による課金はありません(2026年9月時点)。現場の作業員まで含めて全員に使ってもらっても料金は変わらないため、利用者の多い建設会社でも費用を見積もりやすい料金体系です。フリープランは期間制限なし、決済情報の登録も不要です。


こんな建設会社のkintone管理者におすすめ

  • 現場担当者から「アプリが見つからない」「どれに入力すればいいか分からない」と問い合わせが来る
  • 工事ごとにスペースを作っていて、スペース一覧が長くなってきた
  • 原価や利益の情報は、現場には見せずに内勤と経営層だけで共有したい
  • 管理者1〜2名で運用しており、HTML・JavaScriptでのカスタマイズまでは手が回らない

まとめ

  • 建設業のkintoneは、職種ごとに使うアプリが違い、工事の数だけスペースも増えるため、ポータルが煩雑になりやすい
  • kintone標準の複数ポータルは、ポータルごとに閲覧できる人を絞れず、2枚目以降はPC版でしか表示されない
  • 営業・積算、工事・施工管理、安全管理、総務・経理、全社共有の5タブに分け、閲覧権限で担当者に必要なタブだけを見せると整理しやすい
  • 現場向けには、毎日使うアプリを1つのタブに絞り、名前と色をそろえ、工事ごとのスペースはリンクで入口をまとめる

現場と内勤で見え方を分けるポータルを管理者1人で作るなら、ドラッグ&ドロップで完結するソトバコポータルが最短の方法です。

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