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kintone不動産ポータル活用|仲介・管理・店舗で分けるタブ構成


kintone不動産ポータル活用|仲介・管理・店舗で分けるタブ構成

「賃貸の営業から、売買のアプリばかり並んでいて自分のアプリが探しにくいと言われる」「入居者からの修繕の問い合わせが、誰の担当なのか分からないまま数日止まっていた」——不動産会社でkintoneを担当していて、こんな場面に心当たりはありませんか?

不動産業のkintoneは、売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理と業態ごとに使うアプリが分かれるうえ、店舗が増えるほど「どの店舗の、誰が見るアプリか」も複雑になります。さらに、反響(ポータルサイトや自社サイトからの問い合わせ)や入居者からの連絡は、対応が遅れるほど機会や信頼を失う業務です。

この記事では、不動産業のkintoneポータルを業態と店舗で分けるタブ構成例と、反響や問い合わせを取りこぼさないためのポータルの整え方を紹介します。


この記事でわかること

  • 不動産業のkintoneポータルが使いにくくなる3つの理由
  • 売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理・店舗で分けるタブ構成の具体例
  • 反響と入居者からの問い合わせを取りこぼさないポータルの整え方
ソトバコポータルのマルチデバイス対応画面

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不動産業のkintoneでポータルが使いにくくなる3つの理由

この記事では、地域で売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理のうち複数を手がけ、2店舗以上を構える不動産会社を想定しています。業態を兼ねるほど、ポータルに並ぶアプリの種類が増えるためです。

理由①:売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理で使うアプリがまったく違う

サイボウズが公開している不動産業向けのサンプルアプリも、業態ごとに分かれています(kintone 不動産業・物品賃貸業向けサンプルアプリ、2026年9月時点)。

サンプルアプリ対象管理する内容
売買仲介業SFAパック売買仲介の営業部門売主・買主の顧客、物件、媒介契約・売買契約の進捗、反響からの活動履歴
賃貸物件管理パック賃貸管理の管理部門オーナー、建物、部屋、委託契約、対応履歴
入居者管理パック賃貸管理の管理部門入居者、問い合わせ、工事・修繕、退去・原状回復、敷金精算

売買の営業が見るのは売主・買主と契約の進捗、賃貸管理の担当が見るのはオーナーと入居者と修繕です。両方を手がける会社では、担当者ごとにほとんど重ならないアプリ群が同じポータルに並びます。

理由②:店舗ごとに担当する顧客と物件が分かれる

複数店舗の会社では、店舗ごとに担当エリアの物件と顧客を持ちます。サイボウズが紹介している不動産会社の導入事例では、仲介事業で30を超えるkintoneアプリを運用し、自社ホームページや不動産情報サイトへの問い合わせをkintoneに案件登録したうえで、対応店舗を自動で振り分けて店長が営業担当者を指定する流れが紹介されています(2026年9月時点)。

理由③:反響と入居者の連絡が、通知の中に埋もれる

反響への初回連絡や入居者からの設備トラブルなど、不動産業では早く動くべき連絡が毎日発生します。kintoneの通知はレコードの追加・更新・コメントがすべて時系列で並ぶため、件数が増えると急ぎの連絡が紛れます。内見や案内で外出の多い営業担当者は、席に戻ってからまとめて確認するうちに対応が後回しになりがちです。


標準機能で整理する方法と、その限界

kintone標準の機能でも、ある程度の整理はできます。

  • スペースを部署ごと・店舗ごとに作る:参加メンバーだけに公開する設定にすれば、関係者以外には表示されません
  • アプリのアクセス権を設定する:閲覧できない人にはアプリが一覧に出なくなります
  • お気に入りに登録してもらう:各自がよく使うアプリをすぐ開けるようになります

一方で、kintone標準のポータルは、2025年7月のアップデートで2枚目以降を作れるようになり、組織ごとに最初に表示するポータルも指定できます(ライトコースは対象外)。ただし、ポータル自体に閲覧できる人を絞る設定はなく、全員がすべてのポータルを切り替えて見られます。また、2枚目以降のポータルはPC版でのみ表示されます(ポータルの見かた|kintone ヘルプ、2026年9月時点)。「賃貸管理の担当者にはオーナー・入居者・修繕のアプリだけ、売買の営業には顧客と契約のアプリだけ」というように部署や店舗ごとに見せる範囲を分けることはできず、外出先からスマホで見る営業には1枚目のポータルしか届きません。お気に入りは個人の操作に頼るため、全員に同じ状態を整えるのは現実的ではありません。

部署別の表示をめぐる標準機能の限界は、kintoneポータル部署別表示の3つの限界|ノーコードで見せ分ける方法で詳しく解説しています。


不動産業向けタブ構成の具体例

ソトバコポータルでkintoneのアプリをタブ整理した画面。営業部タブが選択され、部署・業務ごとのタブとグループ分けされたアプリカードが表示されている

ここでは、業態を軸にタブを分け、店舗の単位は閲覧権限で表す構成例を紹介します。タブごとに閲覧権限を設定すると、担当者には自分に関係するタブだけが表示されます。

タブ主な利用者入れるアプリの例閲覧権限の例
売買仲介売買営業反響管理、売主・買主の顧客管理、物件、媒介契約・売買契約の進捗売買営業・店長
賃貸仲介賃貸営業反響管理、来店・内見記録、申込・契約、物件マスタ賃貸営業・店長
賃貸管理管理部門オーナー、建物・部屋、委託契約、入居者、問い合わせ、修繕・工事、退去・原状回復、敷金精算管理部門
総務・経理総務部・経理部仲介手数料・送金管理、請求・支払、勤怠、休暇申請総務部・経理部・経営層
全社共有全社員社内のお知らせ、規程・マニュアル、申請・承認全社員

売買仲介タブ

反響から決済・引渡しまでに使うアプリをまとめます。売主と買主の両方を長期間追いかける業務なので、進捗を確認するアプリを先頭に置くと便利です。

賃貸仲介タブ

部屋探しのお客様に対応するアプリをまとめます。賃貸と売買で別々の「反響管理」アプリを持つ場合、名前が似たアプリが並ぶと開き間違いが起きます。業態ごとのタブに分けて置き場所をはっきりさせます。

賃貸管理タブ

管理物件に関わるアプリをまとめます。仲介の営業が日常的に開くアプリではないため、仲介のタブと混ぜないのがポイントです。アプリが多くなりやすいため、「オーナー・契約」「入居者対応」「修繕・退去」のようにグループで分けると探しやすくなります。

総務・経理タブ

仲介手数料や送金、請求・支払、勤怠など、内勤が使うアプリをまとめ、総務部・経理部・経営層だけに閲覧権限を付けます。

全社共有タブ

社内のお知らせ、規程・マニュアル、各種申請など、業態や店舗を問わず全員に届けたい情報を置くタブです。

店舗ごとの見せ分けは「組織」で設定する

店舗ごとに見せるタブを変えたい場合は、kintoneの組織を「本店」「駅前店」のように店舗単位で作っておくと、その組織をタブの閲覧権限にそのまま使えます。「駅前店」のタブを作って駅前店の組織だけに閲覧権限を付ければ、店舗内の共有事項をまとめた入口になります。兼務する担当者は、グループやユーザー単位で追加できます。

ただし、タブの閲覧権限はポータル上の表示を切り替えるもので、データそのものを守る機能ではありません。オーナーの口座情報や売主の個人情報など、見せる範囲を限りたい情報は、kintoneのアプリやレコードのアクセス権で閲覧できる人を制限してください。表示はポータル、データはkintoneのアクセス権という役割分担です。

業務の流れでタブを分ける考え方はkintone製造業ポータル活用|業務別タブ構成の具体例を紹介、職種でタブを分ける考え方はkintone建設業ポータル活用|現場と内勤で分けるタブ構成例でも紹介しています。

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反響と入居者からの問い合わせを取りこぼさない3つの工夫

タブで置き場所を整えたら、次は「急ぎの連絡に気づける」ポータルにします。アプリの場所が分かっていても、登録に気づかなければ対応は止まります。

工夫①:反響・問い合わせアプリにプロセス管理を設定し、未処理一覧に出す

反響管理や入居者の問い合わせのアプリに、kintoneのプロセス管理(レコードごとにステータスと作業者を設定し、作業者を順に引き継いでいく機能)を設定します。「未対応→対応中→完了」のようにステータスを決め、店長が担当者を作業者に指定する運用にすると、担当者自身が作業者になっている反響がkintoneの未処理一覧に並びます。

ソトバコポータルでは、この未処理一覧をサイドバーに表示できます(全プラン)。自分が対応すべき反響が常に目に入るため、通知を見逃しても対応漏れに気づけます。

工夫②:通知一覧で「何が起きたか」をサイドバーで追う

kintoneの通知一覧も、ポータルのサイドバーに表示できます(全プラン)。反響アプリの通知設定で、レコード追加時に担当店舗の組織へ通知するようにしておけば、新しい反響がポータルに流れてきます。通知一覧は「何が起きたか」、未処理一覧は「自分が何をすべきか」を示します。

通知や未処理の設定手順は、kintoneで「今日やること」をポータルに表示する方法|未処理・通知・リマインダーの活用術で詳しく解説しています。

工夫③:店長向けタブに未対応件数のグラフを置く

店長が担当者を割り振る運用なら、店長だけが見るタブに、反響アプリのグラフを置くと便利です。反響アプリで未対応のレコードを店舗別・担当者別に集計するグラフを作ってポータルに表示すれば、ポータルを開くだけで「どの店舗で、誰の手元に何件止まっているか」が分かります。賃貸管理でも、修繕依頼の未対応件数を管理部門のタブに表示すれば、入居者を待たせている案件を朝のうちに確認できます。

スマートフォンでkintoneのポータルを開いている様子。全体アナウンスの下に部署別のタブと、案件管理・活動履歴・顧客管理などのアプリカードが表示されている


タブ構成を実現するソトバコポータルの機能

ソトバコポータルは、kintoneに接続して使うWebアプリです(kintoneのプラグインではありません)。提供元の株式会社ソトバコは、サイボウズのプロダクトパートナー(2025年10月認定)です。ドラッグ&ドロップの操作だけで、ここまで紹介したタブ構成を組み立てられます。

  • タブ整理・閲覧権限:アプリをタブごとに分類し、組織・グループ・ユーザーの3軸で閲覧権限を設定できます。組織・グループはkintoneに登録済みのものをそのまま使うため、店舗単位の組織を作ってあれば、別途メンバーを登録し直す必要はありません
  • 通知一覧・未処理一覧・グラフ表示:通知と未処理はサイドバーに表示できます(全プラン)。グラフはフリープランで1タブ1個まで、ライトプラン以上は無制限です
  • スマートフォン対応:kintoneの全体カスタマイズにJSファイルを1つアップロードすると、スマホでもPCと同じタブ構成で表示できます。内見の合間にも自分のタブからアプリを開けます
  • 全体アナウンス(ライトプラン以上):全店舗への連絡事項を配信できます。過去のお知らせはアーカイブとして残ります

価格(税抜)

プラン月額(月払い)年額(年払い)
フリー¥0¥0
ライト¥3,800¥36,000
スタンダード¥9,800¥108,000

kintone1環境につき1契約で、ユーザー数による課金はありません(2026年9月時点)。店舗や営業担当者が増えても料金は変わりません。フリープランは期間制限なし、決済情報の登録も不要です。


こんな不動産会社のkintone管理者におすすめ

  • 売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理のアプリが同じポータルに並び、担当者から「探しにくい」と言われる
  • 店舗が増えて、店舗ごとに見せたいスペースやお知らせが分かれてきた
  • 反響や入居者からの問い合わせが、誰の担当か分からないまま止まったことがある
  • 管理者1〜2名で運用しており、HTML・JavaScriptでのカスタマイズまでは手が回らない

まとめ

  • 不動産業のkintoneは、売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理で使うアプリが分かれ、店舗単位の管理も加わるため、ポータルが煩雑になりやすい
  • kintone標準の複数ポータルは、ポータルごとに閲覧できる人を絞れず、2枚目以降はPC版でしか表示されない
  • 業態ごとにタブを分け、店舗はkintoneの組織を使った閲覧権限で見せ分けると整理しやすい。見せたくないデータはkintoneのアクセス権で守る
  • 反響と問い合わせのアプリにプロセス管理を設定し、未処理一覧・通知一覧・未対応件数のグラフをポータルに置くと、対応漏れに気づきやすくなる

業態と店舗で見え方を分けるkintoneのポータルを管理者1人で作るなら、ドラッグ&ドロップで完結するソトバコポータルが最短の方法です。

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