FEFOとは|先入れ先出し(FIFO)との違いと、期限順に出すための決めごと
FEFO(ふぇふぉ)とは、期限が早いものから先に出す出荷のルールです。 英語の First Expired, First Out の頭文字で、日本語では「先期限先出し」とも呼ばれます。
よく似た言葉に、入荷した順に出す「先入れ先出し(FIFO:First In, First Out)」があります。ふだんはどちらで出しても同じ順番になりますが、入荷の順番と期限の順番がずれたときに結果が変わります。FEFOは、そのとき期限のほうを優先すると決めておくルールです。
この記事でわかること
- FEFOと先入れ先出し(FIFO)の違い
- 入荷順と期限順がずれる4つの場面
- 期限順を守らないと起きること
- 倉庫で期限順を守るための判断基準
FEFOと先入れ先出し(FIFO)の違い
| FEFO(先期限先出し) | FIFO(先入れ先出し) | |
|---|---|---|
| 出す順番の基準 | 期限の早い順 | 入荷の早い順 |
| 向いている商品 | 賞味期限・消費期限・使用期限がある商品 | 期限がない商品、期限が十分に長い商品 |
| 見るもの | 商品に印字された期限 | 入荷日、入荷の記録 |
期限のある商品では、多くの場合「先に入ったものほど期限も早い」ので、FIFOで出してもFEFOと同じ結果になります。問題になるのは、その前提が崩れたときです。
入荷順と期限順がずれる4つの場面
倉庫では、次のような場面で入荷順と期限順が入れ替わります。
| 場面 | 何が起きるか |
|---|---|
| 仕入先や製造工場が複数ある | 同じ商品でも、あとから入った分のほうが期限が早いことがある |
| 返品が戻ってくる | 期限の早い在庫が、新しい入荷のあとから棚に加わる |
| 入荷の前後で製造日が逆になる | 物流の都合で、古い製造日の分があとから届く |
| 同じ棚に規格違いが混ざる | 容量や包装が違うと賞味期間も違い、並び順と期限順が合わなくなる |
こうした在庫を入荷順のまま出すと、期限の早い在庫が棚の奥に残ります。気づいたときには、期限が迫っていて出せない、ということになります。
期限順を守らないと起きること:日付逆転
期限順が崩れたときに一番困るのは、取引先に前回より期限の早い商品を納めてしまうことです。日付逆転やロット逆転と呼ばれます。
農林水産省は、食品小売事業者の在庫商品よりも賞味期限が前であることが理由で納品できなかった商品は、廃棄の可能性が高まると説明しています。つまり、日付逆転は「期限はまだ残っているのに出せない在庫」を生みます。
一度、期限の新しい在庫を先に出してしまうと、倉庫に残った古い在庫はその取引先にはもう出せません。出せる先を探すか、処分することになります。
判断基準:期限で並べ、同じ期限なら入荷順
FEFOを現場で回すときに決めておくことは、1つだけです。
「期限の早い順に出す。同じ期限なら、入荷の早い順に出す」
基準を2段にしておくと、現場で迷う場面がなくなります。この基準を守るために、置き方を次のようにそろえます。
- 期限が印字された面を、通路から見える向きで置く
- 期限の早いものを手前、遅いものを奥に置く
- 入荷した商品を棚に入れるときは、今ある在庫の期限と見比べてから置く場所を決める
なお、賞味期限には「年月日」で書かれたものと「年月」だけのものがあります。消費者庁の加工食品の表示に関する共通Q&Aでは、製造日から賞味期限までが3か月を超える食品は、年月で表示することが認められています。年月表示の商品は同じ月の中で期限の前後がわからないので、同じ月なら入荷順という2段目の基準がそのまま効きます。
期限の違う在庫が何種類も並ぶ品目では、すべての期限を追いかけるより、品目ごとに一番早い期限だけを見ていくほうが続きます。期限の見方と記録のしかたは、賞味期限管理とはで整理しています。
まとめ
- FEFOとは、期限が早いものから先に出す出荷のルール
- 先入れ先出し(FIFO)は入荷順。入荷順と期限順がずれたときに結果が変わる
- ずれるのは、仕入先が複数・返品・製造日の前後・規格違いの4つの場面
- 期限順が崩れると日付逆転が起き、期限が残っていても出せない在庫になる
- 判断基準は「期限の早い順、同じ期限なら入荷の早い順」の1つだけ
期限のついた在庫を、倉庫でどう記録してどう手を打つかは、賞味期限管理とはで詳しくまとめています。
※本記事の内容は2026年9月時点のものです。
よくある質問
- Q. FEFOとFIFOはどちらを使えばいいですか?
- A. 期限がついている商品はFEFO、期限がない商品はFIFOが基本です。期限がついている商品でも、入荷順と期限順が一致していれば、結果としてFIFOと同じ順番になります。ずれたときに期限を優先する、と決めておくのがFEFOです。
- Q. 同じ期限の商品が複数あるときは、どれから出せばいいですか?
- A. 同じ期限のものは、入荷の早いものから出します。期限を第一の基準、入荷日を第二の基準にすると、現場で迷う場面がなくなります。
- Q. FEFOにはシステムが必要ですか?
- A. 必須ではありません。期限が見える向きで置く、期限の早いものを手前に置く、といった置き方の決めごとだけでも運用できます。品目や拠点が多くなり、期限の違う在庫が同じ棚に何種類も並ぶようになると、記録を残す仕組みがあったほうが確実です。
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